31a 忘却の川

来なさい、私の心臓の上に。残酷で聞く耳のない人、
愛される虎、物憂げな雰囲気の怪物。
私は震える指々を長く沈めていたい、
君の重いたてがみの密なところに。

君の香りに満ちたペチコートのなかに
私の痛い頭をうずめ、
嗅いでいたい、枯れた花のような、
過ぎ去った私の恋の懐かしい臭いを。

私は眠りたい! 生きるよりは眠りたい!
死と同じほど甘美な眠気のなかで、
私は悔いなくキスを並べよう、
銅のように艶のある君の美しい体に。

私の静められた嗚咽を飲み込むのに
君の寝床の深淵は有害だ。
強い忘却は君の口に居ついている、
それで忘却の川は君のキスのなかを流れている。

私の運命に、今や私の快楽だが、
私は従おう、救霊予定者のように。
従順な殉教者、無実の受刑者、
その熱意が刑罰をあおっている者だ。

私の恨みを溺れさせるために、私は吸おう、
憂さ忘れの薬を、よい毒人参の汁を、
とがったこの胸の魅惑的な二つの先端で。
そこに一度も心を閉じ込めたことはないが。