125 好奇心の強い男の夢 Le Rêve d'un curieux
125 好奇心の強い男の夢
F.N.に
私と同じように、君は知っているか、味のある苦悩を、
君のことを人に言わせているか「オー!変わった人!」
━━ 私は死のうとしていた。恋する私の魂のなかに
あったのは、恐怖の混じった欲望、独特の苦痛、
不安と激しい希望、逆らう気はなかった。
運命の砂時計が空になってゆくほど、
私の苦しみはもっと激しく、甘美になった。
私の心のすべては親しんだ世界から抜け出ようとしていた。
私は芝居を見たがっている子供のようだった、
困難を憎むように、その幕を憎んでいて . . .
ついに冷酷な真実が明らかになった。
私は死んでいた、驚きなしに、そして恐ろしい曙は
私を包んでいた。━━ エー何!これはまさかそれだけか?
幕は上がっていたのに、私はまだ待っていた。