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113 血の噴水 La Fontaine de sang


      113 血の噴水

ときどき私の血がどっと流れるように思える、
リズミックな嗚咽をする噴水のように。
私は血が長いざわめきを伴って流れるのを聞く、
しかし体を触っても無駄だ、傷は見つからない。

都市を突き抜け、決闘場のなかのように、
血が流れて行く、舗石を小島に変えながら、
それぞれの生き物の渇きをいやしながら、
そして自然を赤くいたるところで染めながら。

言葉たくみなワインに、私はよく頼んだ、
私をむしばむ恐怖を、一日のあいだ眠らせほしいと。
ワインは目をもっと明るくし、耳をもっと鋭くする!

私は恋愛に忘れる眠りを探し求めた、
しかし恋愛は私にとって針のマットレスに過ぎない、
あれらの残酷な娘たちに飲ますだけだ!



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