SSブログ

115a 吸血鬼の変身 Les Métamorphoses du Vampire

     115a 吸血鬼の変身

女はその間、イチゴの口で、
燠火の上の蛇のように身をよじり、
コルセットの骨の上で両乳房をもみながら、
麝香が全くしみこんだ言葉を流れるままにしていた。
━━「私はね、濡れた唇をしていて、知っているの、
古い良心をベッドの奥になくす技法を。
私はどんな涙も私の勝ち誇る乳房の上で乾かすし、
老人を子供の笑いで笑わせる。
私が裸でヴェールもないのを見る人のために、
私は、月、太陽、空、星の代わりになる!
いとしい学者、私は快楽においてとても博学なので、
恐れられる私の両腕で男を私が窒息させるとき、
あるいは私が、内気で自由奔放、弱くて確固としているけど、
私の胸を噛むことにゆだねるとき、
動揺で気絶するマットレスの上で、
不能の天使たちは地獄に落ちるの、私のために!」

彼女が私の骨の髄まで吸いつくし、
それから物憂げに私が彼女に愛のキスを返そうと
彼女の方を向いたとき、なんと私が見たものは、
両脇がべたべたした革袋だけ、膿に満ちている!
私は両目を閉じた、恐怖の寒気のなかで、
そして私が生き生きした光に目を開けたとき、
私のそばで、血を蓄えていたように見えた
力強いマネキンに代わって、
骸骨の破片が雑然と震えていたのだ、
それらが自ずから発していたのは、風見鶏の叫び、
あるいは看板のか、鉄の細い棒の先にあり、
風が揺り動かしている、冬の夜々ずっと。



共通テーマ:学問

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。