68 パイプ

私はある作家のパイプなんです。
アビシニアかカフラリア出身の
私の顔つきをよく見れば、私の主人が
ヘビースモーカーだとわかるでしょ。

彼が苦痛で満たされた時、
私は煙を出すの、藁屋のようにね、
そこでは農夫の帰りのために
料理が準備されているの。

私は彼の魂を抱きしめ揺すってあげる、
青くゆらぐパイプ網のなかのこと、それは
燃えている私の口から立ちのぼるわ。

それから私は強力な慰めのハナハッカをまぶすの、
それは彼の心をうっとりさせ、
彼の精神の疲れを癒してあげるの。