21a 宝石

いとしの女は裸だった、それも、私の心を知っていたので、
彼女はよく響く宝石類しか身につけていなかった。
その豪華な装い一式は、勝利者の様子を彼女に与えていた。
その様子はサラセンの女奴隷の幸運な日々を見せている。

踊りながら、その装いが活発でからかいの音を立てるとき、
金属と石の輝くこの世界は
陶酔で私を魅了する。それで私は
音が光に混ざる状況を熱烈に愛するのだ。

ところで彼女は横たわり、愛されていた。
そして寝椅子の上から満足げに微笑んでいた。
海のように深く優しい私の愛に、
彼女の方への、断崖に向かうように込みあげる愛に。

私に注ぐ両の眼、飼いならされた虎のよう、
ぼんやりと夢見がちに、彼女は色々なポーズを試していた。
しかも淫欲に結ばれた無邪気さは
さまざまな変身に新しい魅力を与えていた。

そして彼女の腕と脚、太ももと腰は、
油のように艶があり、白鳥のようにしなやかで、
私の透視する平静な眼の前をよぎった。
しかも彼女の腹と乳房は、私のブドウの房であり、

近寄ってきたものだ。悪の天使よりも甘えん坊で、
私の魂が置かれていた休息を邪魔するために、
そして私の魂を、静かに孤独に座っていた
水晶の岩から落すために。

髭の生えていない少年の上半身にアンティオペーの腰を
つないだのを、新しいデッサンによって見ると信じていた。
それほどその胴は骨盤を強調させていた。
鹿毛色と褐色の顔色への化粧は見事だった!

― そしてランプはあきらめて消え、
暖炉だけが寝室を照らし、
燃え立つ溜息を発するたびごとに、
その琥珀色の肌を血でいっぱいにしていた!