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26 サレド女ハ飽キタラズ Sed non satiata

 
     26 サレド女ハ飽キタラズ

奇妙な女神。夜のように浅黒く、
麝香とハバナたばこの混じった香りがする。
ある呪術師、草原のファウスト博士、の作品、
黒檀の脇腹をした女魔法使い、真夜中の闇からの子、

私が好むのは、コンスタンスのワイン、阿片、ニュイの
ワインよりも、君の口の妙薬だ、そこで恋が気取って歩く。
君に向って私の欲望たちが団体で動き出す時、
君の眼は貯水池だ、そこは私の倦怠を飲み込む。

これらの大きな黒い両目、君の魂の風穴、から
オー哀れみのない悪魔! 私にあまり炎を注ぐな。
私は君を9回抱くための冥界の川ではない。

悲しや! しかも私はできない、みだらな復讐の女神、
君の熱意を打ち砕き、君を追いつめるために、
君の寝台の地獄において冥界の女神になることが!


25 <君は全宇宙を. . . ><Tu mettrais. . . >


     25 <君は全宇宙を. . . >

君は全宇宙を君の閨房に移しそうだ、
みだらな女! 倦怠が君の魂を残酷にしている。
この奇妙な戯れに対して君の歯を鍛えるには、
毎日まぐさ棚に心臓が一つ必要だ。
君の眼は、店のように、
公の祭りの燃えさかる燭台のように輝き、
これ見よがしに借りものの力を使っている。
眼の美の法則を決して知らないで。

盲でつんぼの機械だ、残忍性では実り多い!
有益な器具、世界の血を飲む人、
どうして君は恥ずかしくないのか、どんな鏡の前でも
君の色香があせていくのを、どうして見なかったのか?
君が自分を物知りだと思っている、この悪の権威は
今まで自分を恐怖で尻込みさせたことがなかったのか、
隠された構想において偉大な自然が、
君を使う時に、オー女、オー罪の女王、
― 君、卑しい獣を、 ―天才を捏ね上げるために?

オー泥まみれの権威! 崇高な恥辱!


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