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80 虚無好き Le Goût du néant


       80 虚無好き

陰鬱な精神、かつての闘争の愛好者だ、
「希望」は、その拍車が君の熱情を掻き立てていたが、
もう君にまたがろうとはしない! 横になれ恥じずに、
老いぼれ馬、その脚は障害のたびに蹴つまずいているぞ。

あきらめろ、我が心。眠れ、君の獣の眠りを。

精神、負けて疲れ果てている! 老いた畑荒らしの君には、
恋愛はもう味がない、議論も同様だ。
それゆえさらば、金管の歌声とフルートの溜息!
快楽たち、すねて陰気な心をもう誘惑するな!

すてきな「春」は、その香りを失った!

そして「時」は、分刻みで私を飲み込んでいる、
巨大な雪が硬直した体をそうするように。
私は高みから丸い地球を凝視している、
そして私はあばら家の避難所を、もうそこに探さない。

雪崩、君の落下のなかで私を運び去ってくれないか?



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