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94 農夫の骸骨 Le Squelette laboureur

 
       94 農夫の骸骨
            Ⅰ
多くの解剖図のなかの、
それらはほこりっぽい河岸に散らばっていて、
そこでは死体のような多くの本は
古代のミイラのように眠っているのだが、

デッサン、その主題は陰気であるのに、
老練な達人のまじめさと
知識は、その「美」を
伝えていたのだが、

神秘の恐怖を一層完璧に表現するもの、
「皮膚なし人体標本」や「骸骨」、が
農夫のように鋤で耕すのを私は見る。

           Ⅱ
君たちが掘り起こすその土地から、
あきらめて死を思わせる百姓ら、
君たちの背骨や皮をはがされた筋肉の
あらゆる労力を使って、

言え、どんな途方もない収穫を、
死体置場で引き抜かれた徒刑囚ら、
君たちは得るのか、そしてどんな大百姓の
穀物倉を満たさなければならないのか?

君たちは示したいのか(あまりにも過酷な運命の
恐ろしく明快な紋章!)
墓穴のなかでさえ
約束された眠りが確かではないことを、

私たちに対して「虚無」は裏切りであることを、
すべては、「死」でさえ、私たちに嘘をつくことを、
そして果てしないことを、
悲しいかな! 私たちは、おそらく

どこか知らない国で
気難しい大地の皮をはぎ
重い鋤を押さなければならないのか、
血まみれの裸足で踏んで?



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