71 幻想的版画 Une gravure fantastique
71 幻想的版画
この奇妙な亡霊の身なりと言えば、
骸骨の頭のうえに珍奇にかぶった
恐ろしげな王冠だけだ、謝肉祭の匂いもする。
拍車や鞭なしで、彼は馬を息切れさせている、
馬も彼のように幽霊で、黙示録のような駄馬、
癲癇のように鼻から泡を吹いている。
空間を切って人馬はともに突き進み、
無限を踏みにじる、無謀な蹄で。
騎手は炎のサーベルを振り回す、
その馬が押しつぶす名もない人込みの上で
それから駆け巡る、館を巡視する王子のように、
広大で寒く、果てしない墓地を、
そこに横たわるのは、白くくすんだ太陽の微光を受けた
古今の歴史の国民たち。
70 埋葬 Sépulture
70 埋葬
もし重く陰気なある夜に
善きキリスト教徒が、慈悲心から、
どこかの古い廃墟の裏に
虚栄のあなたの体を埋葬するなら、
その時刻は、純潔の星たちが
重くなった目を閉じる時だが、
蜘蛛はそこに巣を、
マムシは子供を作るだろう、
一年中あなたが聞くことになるのは
断罪されたあなたの頭上での
狼や腹をすかせた魔女の
ひどい叫び声、
好色老人の大はしゃぎ、
腹黒い詐欺師の陰謀。